春日井の豆知識

春日井市のキャラクター「道風くん」って一体何者!?

春日井市のマスコットキャラクター「道風くん」をご存知ですか?烏帽子に狩衣という平安貴族の装束に、大きな筆を抱える彼は、春日井市で生まれたという小野道風がモデルなんですよ。春日井市のキャラクター「道風くん」をご紹介します。

小野道風は平安時代きっての書の名人!


まずは、「道風くん」のモデルになった小野道風について説明します。
小野道風は、平安時代中期に生きた能書(書の上手な人)です。遣隋使で有名な小野妹子を祖先に持ち、学者や能書の多い一族に生まれた道風。子どものころから字が上手で、書の専門家として宮廷に仕え数々の功績を残しました。道風は、中国の書の模倣を超えて、日本の風土や感性にあった独自性のある書を作り出しました。優雅で美しい書は、和様の書と呼ばれ、その後も受け継がれていきます。日本の書道の歴史のスタートに関わる、とても偉い人と言えますね!
小野道風と言えば、柳に飛びつくカエルを、傘をさしてじっと見ている姿を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。カエルが何度も柳の木に飛びつき、遂には枝に移ることができた様子を見て心打たれたという寓話から、何事も努力すれば成し遂げることができるという話として戦前の国定教科書に載り、努力家道風のイメージが定着したようです。道風のこの姿は古川柳にうたわれたほど有名で、江戸時代の学者の書物にもエピソードが記載されています。現代でも、道風を知っている人なら、カエルを連想することも多いでしょう。

「道風くん」ってどんなキャラクター?


小野道風は、894年(寛平6)に、春日井市に生まれたとされています。春日井での生誕は、古くから言い伝えられていますが、なにしろ平安中期のことですから、真偽のほどは確認しようがないようです。でも、昔から春日井の人々はその説を信じ、地域の偉人として親しみと尊敬をこめて「とうふうさん」と呼んできました。また、「とうふうさん」ゆかりの地として、書道が盛んな土地柄となったのは自然なことでしょう。「書のまち春日井」をキャッチフレーズに、書道文化の盛り上がりに力を入れている春日井市。小野道風がモデルのマスコットキャラクターというのも、とても自然なのかもしれませんね。
さて、そんな「道風くん」は、いつ生まれたのでしょう?平成20年の春日井まつりで、市民の皆さんから選ばれました。どんなキャラクターなのでしょうか?性格は「おっとりしているがんばりや」好きなことは「書を書くこと」「カエルと遊ぶこと」、しっかりキャラクターの設定がされてますね!そして最近気になっていることが「ちょいメタ」えっ、メタボ!?おもしろいですね。夢は「全国の人が書を好きになってくれること」いいですね!さすが、道風くん、ぶれませんね。

道風くん活躍中です!


道風くんは、どんな活動をしているのでしょうか?いくつか紹介します。
毎年10月に開催される「春日井まつり」では、ステージでダンスをし、パレードで手を振り大サービス。また、市のマラソン大会から保育園や小学校、交通安全指導のお手伝いと大忙しです。地元のキャラクターが来てくれると、イベントも盛り上がります。特にお子さんは嬉しいですよね。また、本業と言っていいのでしょうか?書の展覧会にも姿を現し、キャラクターなのに、場の雰囲気にもしっくりと合っています。和風なキャラクターならではと言ったところでしょうか。
今や、各地にご当地ゆるキャラが存在する時代です。「道風くん」も、他のキャラクターたちと手を取り合ったり、あるいは競い合ったりしています。愛知環状鉄道の「ゆるキャラ列車」というイベントにも参加。県内のゆるキャラたちと一緒にお仕事するときもあるのですね。そしてあの「ゆるキャラグランプリ」関係のお仕事も!やっぱりこれはご当地キャラクターとして欠かせないのでしょうね。市役所の売店、道風記念館、公民館では、道風くんグッズも揃っています。これからも、市民の皆さんを癒し応援してほしいですね!

Posted in 春日井の豆知識Comments Closed